田舎の長男で空き家を相続するんだけど、コワーキングスペースにするのはどうかな?
コワーキングスペースを始めるためには具体的に何をすればいいんだろう。
こんな悩みはありませんか。
この記事では、田舎の空き家をコワーキングスペースにする方法について詳しく解説します。
また、コワーキングスペースのメリット・デメリットやコワーキングスペース以外の活用方法もあわせて解説しますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
田舎の空き家を価値ある資産にしていきましょう。
筆者のおすすめは、まず空き家の価値を知ることです。
空き家の適正な価格を知ることができれば、売却や賃貸を含めた活用方法の選択に役立ちます。
不動産買取カウンターなら、対象エリアが全国で、無料で一括査定依頼ができます。
まずはあなたの空き家の価値を知るところから始めてみてはいかがでしょうか。
空き家をコワーキングスペースにするメリット
空き家をコワーキングスペースにするメリットは以下の通りです。
- 収益を得ることができる
- 「特定空き家」に指定されない
- 基本的に営業許可が不要
- 郊外や地方でもニーズが高まっている
- 初期費用が抑えやすい
- 地域の活性化に貢献できる
順番に解説します。
空き家から収益が得られるのはやっぱり憧れますね。
収益を得ることができる
空き家をコワーキングスペースにしたいと思っている人は、自分の持つ資産を使って少しでもお金を稼ぎたいという人が多いと思います。
空き家という資産を活用して、収益を得られるようになるというのは一番大きなメリットです。
「特定空き家」に指定されない
空き家を放置して安全等問題があると認識された場合、自治体から「特定空き家」として指定されます。
「特定空き家」に指定されると、住居がある土地「宅地」として固定資産税が安くなる特例が使えなくなります。
飲食店としてきちんと管理がされている建物であれば、「特定空き家」として指定されることはまずないでしょう。
基本的に営業許可が不要
コワーキングスペースではドリンクを提供していたり、なかにはカフェを併設しているところもあります。
ドリンクの提供のみであれば、営業許可は不要です。
カフェ付きのコワーキングスペースであれば、飲食店としての営業許可が必要です。
コワーキングスペースがメインでも、食材の調理が伴う場合は営業許可を取得しなければなりませんので、ご注意ください。
営業許可など法的な手続きがなくても始められるのは気軽で良いですね。
郊外や地方でもニーズが高まっている
日本のコワーキングスペースの数は年々増えおりニーズが高まっています。
全国の施設数 | |
2019年6月 | 799 |
2020年8月 | 1,062 |
2021年2月 | 1,379 |
2024年2月 | 2,287 |
コロナ禍真っ只中の2020年から比べると、コロナが一応の終息を迎えた2024年は倍以上となっていますね。
近年の日本では、企業が多様な働き方を目的としてテレワークを推進している他、フリーランスの増加が示すように「場所を選ばずに働けるスタイル」が普及している流れがあります。
私自身も場所を選ばず働くことが最終目標ですから、実感として勢いを感じますね。
特にパソコンを使う仕事の場合はアクセスに優れた都市部にこだわる必要がなく、地方でも十分に仕事をこなすことが可能です。
そのため、コワーキングスペースについても都市部だけでなく、郊外・地方でニーズが見込まれる可能性も十分に考えられるでしょう。
事実、これまでは東京都をはじめとした首都圏にコワーキングスペースが集中していましたが、そのシェアは徐々に首都圏以外の地方に広がりを見せています。
場所によっては、「ニーズはあるがコワーキングスペースがまだ設置されていないエリア」となっている可能性もありますので検討してみる価値はあるでしょう。
初期費用が抑えやすい
コワーキングスペースに必要な設備にかかる費用は、飲食店や民泊等と比べると比較的安価な場合が多いです。
ただし、コンセプトに合わせるためのリノベーションなどをするのであれば、ある程度の費用はかかってくるので注意は必要です。
地域の活性化に貢献できる
空き家をコワーキングスペースにして人が集う場所にできれば、地域の活性化に貢献できます。
お金を稼ぐだけでなく、社会貢献できているという実感は運営者にとって大きな喜びの一つとなります。
空き家をコワーキングスペースにするデメリット
空き家を飲食店にするデメリットは以下の通りです。
- 業界が新しく市場調査が難しい
- 集客するための活動が大変
- トラブル対応
順番に解説します。
業界が新しいがゆえの難しさがありそうですね。
業界が新しく市場調査が難しい
業界が新しいため、競合を調査しようにもその競合相手自体が少ないことが多いです。
競合が少ないと、立地を踏まえてどの程度ニーズがあるのか、想定されるターゲットはどんな人か、競合相手が提供するサービスや料金を調べるのが難しいことがあります。
しっかりとした市場調査をもとに空き家の活用をしたいという方は、他の活用法ほうを検討した方が良いかもしれません。
集客するための活動が大変
コワーキングスペースを利用する人の多くが、フリーランスで活動する方たちです。
フリーランスの方たちは地域のコミュニティに属して仲間と働いている場合も多いです。
自分のコワーキングスペースに来ていただくためには、そうしたコミュニティに自らも属して宣伝が必要でしょう。
すでに行きつけのコワーキングスペースがある方を自分の店舗に来ていただくのはかなり骨が折れることが予想されます。
私はこのコミュニティに属するというのが苦手なんですよね・・・。
トラブル対応
コワーキングスペースを運営をしていると、時にはお客さん同士や近隣とのトラブルが起きることもあるでしょう。
運営者となったからには、こうしたトラブルに責任を持って対応する必要があります。
トラブルには人が絡むので解決するのが困難である場合が多いです。
また、地域の人とトラブルを起こせばその地域にいづらく感じるようになるので、こうなってはコワーキングスペース運営どころではなくなってしまうかもしれません。
空き家を活用してなるべく簡単に少しでも稼ぎたいという目的の方は、トラブル対応なんて面倒だと考えると思いますので、別の活用法を検討したほうがよいでしょう。
筆者のおすすめは、まず空き家の価値を知ることです。
空き家の適正な価格を知ることができれば、売却や賃貸を含めた活用方法の選択に役立ちます。
不動産買取カウンターなら、対象エリアが全国で、無料で一括査定依頼ができます。
まずはあなたの空き家の価値を知るところから始めてみてはいかがでしょうか。
空き家をコワーキングスペースにする方法
空き家をコワーキングスペースにする方法は以下の通りです。
- 市場調査・事業計画
- リノベーション・設備入
- 集客のための宣伝
- 開業
順番に解説します。
市場調査・事業計画
空き家で飲食店を始める最初のステップは、市場調査です。
少なくとも、競合を見つけて以下の点を調べてみましょう。
- 立地を踏まえてどの程度ニーズが見込まれるか
- 想定されるターゲットはどんな人か
- 競合相手が提供するサービスや料金
市場調査がひと段落したら、コンセプトを決定しましょう。
ターゲットとするお客様を明確にして、個性を決めていきます。
例えば、立地が郊外であれば、静かな環境の中でとにかく作業に集中できる環境であることを全面に出したり、すでに成功しているフリーランスからアドバイスをもらうことができるなど、コンセプトのアイデアは多岐にわたります。
適切なコンセプトを設定することで競争力を持ったコワーキングスペースにしていきましょう。
またコワーキングスペースの運営には、明確な予算計画と資金調達が必要です。
初期投資、運営費、維持費など、必要な費用を詳細にリストアップしましょう。
また、資金調達の方法も考える必要があります。
自己資金、銀行からの融資、クラウドファンディングなど、さまざまな選択肢があります。
適切な予算計画と資金調達の戦略は、飲食店の成功にとって重要な要素です。
事業計画をしっかりと立て、資金の準備をしましょう。
これらが空き家を利用したコワーキングスペース経営の基盤となります。
リノベーション・設備導入
修繕が必要な箇所やコワーキングスペースのコンセプトに合わせてリノベーションが必要な場合もあるでしょう。
また、コワーキングスペースに必須の備品や設備として
- インターネット環境
- デスク
- 椅子
- コンセント
- USBポート
- プリンター・コピー機
が挙げられます。
スムーズにつながる Wi-Fiは、オンラインでの業務が主流になるビジネスにおいてなくてはならない設備です。
デスクは、パソコンやモニター、タブレットを複数広げても余裕がある大きさのもの、椅子は疲れにくいオフィスチェアがあると良いでしょう。
上記以外に、コワーキングスペースにあると便利なものとして
- 充電コード類
- ロッカー
- 空気清浄機
- ブランケット
- 文房具
- ラミネーター
- ドリンク・お菓子
- 自動販売機
などが考えられます。
持ち運びに不便なものや、必要になった時にわざわざコンビニに買いに行く手間が省けるものを置いていると重宝されるでしょう。
集客のための宣伝
郊外や駅から遠い立地でコワーキングスペースを開業する場合、集客の手段をしっかりと確保することが重要です。
山間や人里離れた場所にある場合は、ポスターやのぼり、看板といった伝統的な手段を駆使して、場所をわかりやすくします。
SNSも有効に活用し、オープン前の様子などから投稿を始めるのもよいでしょう。
地域のフリーランスが集うコミュニティに参加してSNSのアカウントを印刷したチラシを配る、といった方法も有効でしょう。
コワーキング.comのようなポータルサイトへの掲載も検討しましょう。
開業
いくつかのステップを乗り越えた先にようやく開業が待っています。
お店での体験がSNSや口コミで拡散されることで次の集客につながりますので、頑張りましょう。
運営者との交流も次なる集客への大切な要素となるでしょう。
空き家をコワーキングスペース以外の活用法方法
空き家をコワーキングスペースにするメリット・デメリットがわかったと思います。
デメリットがメリットを上回ると感じたなら、他の活用方法を検討した方が良いでしょう。
空き家をコワーキングスペースにする以外の活用方法は以下の通りです。
- 賃貸
- 民泊・ゲストハウス
- カフェ・レストラン
- アートスペース
- コミュニティセンター
- リノベーション
- 教育施設
- 市場
- イベントスペース
- 太陽光発電
活用法については以下の記事にまとめていますので参考にしてください。
筆者のおすすめは、まず空き家の価値を知ることです。
空き家の適正な価格を知ることができれば、売却や賃貸を含めた活用方法の選択に役立ちます。
不動産買取カウンターなら、対象エリアが全国で、無料で一括査定依頼ができます。
まずはあなたの空き家の価値を知るところから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ:空き家をコワーキングスペースにする方法
この記事の内容のまとめです。
- 収益を得ることができる
- 「特定空き家」に指定されない
- 基本的に営業許可が不要
- 郊外や地方でもニーズが高まっている
- 初期費用が抑えやすい
- 地域の活性化に貢献できる
- 業界が新しく市場調査が難しい
- 集客するための活動が大変
- トラブル対応
- 市場調査・事業計画
- リノベーション・設備入
- 集客のための宣伝
- 開業
- 賃貸
- 民泊・ゲストハウス
- カフェ・レストラン
- アートスペース
- コミュニティセンター
- リノベーション
- 教育施設
- 市場
- イベントスペース
- 太陽光発電
活用法については以下の記事にまとめていますので参考にしてください。
田舎の長男で将来空き家を相続する予定の私としては、コワーキングペースは法的な手続きや必要な資格がないので、良い選択肢の一つだと思います。
まずは一括査定をしてみて、売却や賃貸を含めた活用方法の検討をしてみようかなと思います。